2級建設業経理士は、建設業界への就職・転職・社内でのキャリアアップに有利な資格であると言われています。
そのため、検定試験には、学生・社会人・主婦など属性や性別を問わず多くの受験生が集まります。特に女性人気が高いです。
でも本当のところ、2級建設業経理士とは? 就職や転職に役に立つのか? 儲かるのか? 将来性は? 仕事内容や勤務条件は? 次のステップは?
アラフィフリーマンの私にはさまざまな業界に多くの知人がいますし、中には人事担当者もいます。
彼らから直接聞いた企業の本音をご紹介します。
2級建設業経理士とは
建設業経理士検定には1~4級までありますが、特に2級以上(1級と2級)がおすすめです。
2級以上の取得者は建設業界注目の会計スペシャリストとして高く評価されます。
2級建設業経理士を取る方法
建設業経理士検定は、国土交通大臣より試験実施機関として登録を受けた一般財団法人建設業振興基金が実施する民間資格です。
検定試験は年2回、上期(9月)と下期(3月)に実施されます(詳細は公式サイトで確認してください)。
試験では建設業簿記及び商業簿記が出題されます。商業簿記は日商簿記検定の出題内容にほぼ準じています。
合格率はだいたい約3~4割ほどで、総じて高い合格率であり簡単な試験と言えます。
しかし舐めてかかって合格できるわけがありません。
しっかりと試験対策する必要があります。



就職や転職に役立つ資格か?
簡単に取れる資格はその多くが何の役にも立たないゴミのような資格だったりしますが、果たして2級建設業経理士は本当に就職や転職に役立つ資格なのでしょうか?
2級建設業経理士は建設業界では奨励資格とされ、最も建設会社に求められる資格の一つだと言われています。
と言うのも、2級以上の資格者がいる建設会社は、公共工事の入札の際に加点評価されることから受注しやすくなるのです。
そのため、建設業界ではあの日商簿記よりも武器になる資格です。
実際、2級建設業経理士取得者には男女を問わず常に多くの求人があります。
経理事務スタッフの募集の際には、建設会社によっては応募の必須条件にしているケースもよく見かけます。
そのほとんどが正社員としての募集です。
ということで、2級建設業経理士は学生・社会人・主婦など属性や性別を問わず、就職・転職・キャリアアップに役立つ資格であると言えます。
2級建設業経理士の将来性
次に気になるのは将来性です。
2級建設業経理士は現在の建設業界では高く評価される資格ですが、将来も安泰なのでしょうか?
国や自治体による公共事業は、将来的に(多少の増減はあっても)安定的に発注され続けると考えられます。
そのため公共事業を受注したい建設会社にとっては、2級以上の建設業経理士資格者は必須の人材であり、将来的にも安定した需要が見込まれます。
2級建設業経理士は非常に将来性の高い資格だと言えます。
仕事内容と勤務条件
以下は、経理事務スタッフとしての一般的な業務内容例です。
- 伝票処理
- 決算書の作成や作成補助
- 経営コンサルティング
待遇面では、2級建設業経理士の資格保有者には資格手当を支給する会社が多くあります。
人事評価においても昇進の基準にしている会社もあります。
他資格へステップアップ|FP・簿記2級・公認会計士・税理士
2級建設業経理士は多くの資格と関連性があることから、他資格を組み合わせて取得することでステップアップが可能です。
1級建設業経理士を目指す手もありますが、コスパが悪くおすすめしません。
私なら、2級建設業経理士で学習した知識を生かした以下のようなステップアップをおすすめします。
FP(ファイナンシャル・プランナー)にステップアップ
FPとは、相談者の人生の夢や目標をかなえるため、実現までの資金計画を一緒に考えサポートする専門家です。
仕事に直結する金融業界や不動産業界では資格取得者が求められています。
FP資格には、国家検定のFP技能士(1~3級)、日本FP協会が認定するAFPとCFPがあり、FP技能士3級から順次ステップアップしていくことができます。
実は2級建設業経理士で学習した知識は、FP試験で学習するタックスプランニング(法人税法や所得税法など)の学習において大きなアドバンテージになるのです。
したがって、他の受験生よりも断然有利な位置から試験勉強をスタートできます。
簿記2級(日商簿記2級)にステップアップ
簿記2級は、経営管理に役立つ知識として、最も会社に求められる資格の一つだと言われています。
あらゆる会社から求められる技能であり、会計事務所や税理士事務所・金融機関・商社など幅広い分野で活躍することが可能です。
建設業経理士検定の各級(1級~4級の4区分)の難易度は、日商簿記(1級~初級の4区分)のそれよりも低めに設定しているようです。
つまり、難しい順から並べるとこういうことです。
1級建設業経理士 | > | 日商簿記2級 | > | 2級建設業経理士 |
しかも、建設業経理士検定の商業簿記の試験内容は、日商簿記検定のそれにほぼ準じているのです。
したがって、他の受験生よりも断然有利な位置から受験勉強をスタートできます。
税理士にステップアップ
税理士は、税金のプロフェッショナルです。
税務書類の作成や税のアドバイスは税理士だけに許された独占業務です。
会社も個人も顧客になるので、市場規模はとにかく広く、開業税理士・勤務税理士のいずれであっても高収入が望めます。
難関資格の税理士ですが、実は2級建設業経理士で学習した知識は、税理士試験のほぼすべての科目に役立ち、特に「簿記論」や「財務諸表論」の学習において大きなアドバンテージになるのです。
したがって、他の受験生よりも断然有利な位置から受験勉強をスタートできます。
公認会計士にステップアップ
公認会計士は、財務経理部門の最高峰の資格です。
公認会計士には「財務諸表監査」という独占業務があります。
上場企業や公益団体はこの監査を受けなければならないため、安定的に仕事があり、公認会計士には景気に左右されない安定性があります。
難関資格の公認会計士ですが、実は2級建設業経理士で学習した知識は、公認会計士の試験科目「財務会計論」や「管理会計論」の学習において大きなアドバンテージになるのです。
したがって、他の受験生よりも断然有利な位置から受験勉強をスタートできます。
まとめ
2級建設業経理士は、建設業界への就職・転職・社内でのキャリアアップに有利な資格です。
建設業界では奨励資格とされ、最も建設会社に求められる資格の一つであり、男女を問わず常に多くの求人があります。
将来的にも非常に有望な資格です。
また、他資格へステップアップすることも可能です。
2級建設業経理士は多くの資格と関連性がありますが、特に、2級建設業経理士検定で学習した知識が大きなアドバンテージになるFP・簿記2級・税理士・公認会計士は、他の受験生よりも断然有利な位置から受験勉強をスタートできます。
結論として、2級建設業経理士は目指す価値のある資格であると言えます。
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