出入国在留管理局ってブラック?|合同説明会や官庁訪問ではわからない職場実態

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出入国在留管理局ってブラック?

国家公務員一般職(いわゆる国家一般またはノンキャリア)採用試験の一次試験(筆記)に合格すると、受験生は、合同説明会や官庁訪問に参加し、志望する官庁を絞っていくことになります。

 

公務員になることを目標にしている受験生の多くは、筆記試験対策だけに一生懸命になりがちですが、どの官庁に就職するかをもっと真剣に考えるべきです。

公務員にはさまざまな職種や組織があり、それぞれの職場ごとにまったく異なる仕事や環境があります。中には、民間企業顔負けのブラックな職場だってあります

人生の大部分を過ごす予定の職場です。「自分が何をしたいのか」も大事ですが、残業や転勤などの職場実態も合わせて検討し、どの官庁に行くかを決めましょう。

 

今回は、入国審査官から見た出入国在留管理局(旧:入国管理局)の職場実態をご紹介します。

これらの情報は、私が個人的に、現役やOBなどの関係者から聞いた生の声です。

合同説明会や官庁訪問なんかでは、しょせん上っ面しか見えません。

出入国在留管理局は果たしてブラックなのかホワイトなのか、なかなか見えてこない本当の姿をお話しします。

 

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出入国在留管理局に入るためには

出入国在留管理局に入局するためには、「国家公務員一般職」採用試験に合格し、入国管理局の採用面接を受けて内定をもらわなければなりません。

手続きの流れを示せば、以下のとおりです。

国家公務員一般職採用試験(一次試験 ⇒ 官庁合同業務説明会・官庁訪問 ⇒ 二次試験)⇒ 出入国在留管理局の採用面接 ⇒ 内定・採用

 

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出入国在留管理局ってブラックなのかホワイトなのか

出入国在留管理局とは?

出入国在留管理局は出入国在留管理庁(法務省の外局)の地方出先機関です。

2019年4月に、入国管理局は出入国在留管理庁に格上げされ、同時に地方出先機関である地方入国管理局も地方出入国在留管理局に看板を変えました。

外国人の出入国や在留(中長期在留者と特別永住者)を管理し、外国人材の受け入れ、難民認定などの外国人関連の行政事務を行っています。

身近な例として、国際線の空港でパスポートにスタンプを押す人がいますが、彼が出入国在留管理局職員である入国審査官です。

 

出入国在留管理局って残業は多いの?

他の部署はともかく、入国審査官には基本的に残業はありません

近年では、出入国在留管理局でも、働き方改革やワークライフバランスを重視していて、特に2019年度に残業時間の上限(月45時間・年360時間)が定められたことから、さらに残業を減らす取り組みを進めています。

 

その代わり、深夜便や早朝便がある国際空港では、出入国審査部門の職員はシフト勤務になります。

シフト勤務では、夜勤もありますし、祝祭日や毎週土日に必ず休めるわけではありません。

 

出入国在留管理局に転勤はあるの?

各地方の出入国在留管理局には、それぞれ出先機関(支局、出張所)があるため、転勤は必ずあります

職員は、だいたい2~3年に1回のペースで転勤を繰り返しています。

しかも、県を超えた広いエリアで転勤することが多く、場合によっては単身赴任もあるそうです。

 

その他の出入国在留管理局の口コミ情報

  • 24時間体制の国際空港などでは24時間のシフト勤務体制が敷かれています。中には、勤務体制に適応できず、体調を崩してしまう者もいるそうです。
  • 外国人を相手にする仕事柄、外国語能力が求められます。そのため、長期語学委託研修(3ヶ月)など語学研修が充実しています。
  • 旅行者(日本人も外国人も)に絡まれることも少なくないそうです。
  • 税関や検疫所と間違われることが多いそうです。税関は、財務省の出先機関で、輸出入の通関や密輸入の取り締まりを行う機関です。検疫所は、農林水産省の出先機関で、感染症や病害菌などの出入りを監視する機関です。

 

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まとめ

以上、国家公務員一般職(いわゆるノンキャリ)の人気官庁「出入国在留管理局」の職場実態を紹介しました。

現役やOBなど多くの関係者から個人的に聞いた生の声であり、これがたぶん出入国在留管理局の本当の姿でしょう。

転勤や残業、仕事内容などについて、出入国在留管理局の良い面も悪い面も紹介できたと思います。

出入国在留管理局を志望するかどうかは、これらの職場実態も合わせて検討して決めましょう。

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