運輸局ってブラック?|合同説明会や官庁訪問ではわからない職場実態

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運輸局ってブラック?|合同説明会や官庁訪問ではわからない職場実態

国家公務員一般職(いわゆる国家一般またはノンキャリア)採用試験の一次試験(筆記)に合格すると、受験生は、合同説明会や官庁訪問に参加し、どの官庁を志望するのか絞っていくことになります。

受験生の多くは、公務員になることが目標になっていて、筆記試験対策だけ一生懸命になってしまいがちです。

しかし、人生の大半を過ごす予定の職場を決めるのですから、どの官庁に就職するかをもっと重視すべきです。

 

公務員にはさまざまな職種や組織があり、それぞれの職場でまったく異なる特徴があります。中には、民間企業顔負けのブラックな職場だってあります

「自分が何をしたいのか」も大事ですが、残業や転勤などの職場実態も合わせて検討し、どの官庁に行くかを決めましょう。

 

今回は、国土交通事務官から見た運輸局の職場実態を紹介します。

これらの情報は、個人的に、現役やOBなどの関係者から聞いた生の声です。

合同説明会や官庁訪問ではしょせん上っ面しか見えません。

運輸局は果たしてブラックなのかホワイトなのか、なかなかわからない本当の姿をお話しします。

 

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運輸局に入るためには

運輸局に入局するためには、「国家公務員一般職」採用試験に合格し、運輸局の採用面接を経て内定をもらわなければなりません。

手続きの流れを示すと、以下のとおりです。

国家公務員一般職採用試験(一次試験 ⇒ 官庁合同業務説明会・官庁訪問 ⇒ 二次試験)⇒ 運輸局の採用面接 ⇒ 内定・採用

 

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運輸局ってブラックなのかホワイトなのか

運輸局とは?

運輸局は国土交通省の地方出先機関の一つです。

全国に10運輸局(北海道、東北、関東、北陸信越、中部、近畿、神戸、中国、四国、九州)があり、国家公務員一般職採用試験の合格者は、受験した地方の運輸局の採用面接を受けることができます。

なお、沖縄県は、運輸局の管轄ではなく、内閣府の沖縄総合事務局の管轄になります。

陸海の運輸・交通に関するさまざまな業務を行う官庁です。

 

運輸局って残業は多いの?

他の官庁と比べて、運輸局は残業が少ない方だと言われています。

もちろん、中には忙しい部署もあるし、時期によっては相当残業する部署もあります。

また、残業手当には月○○時間までといった上限があるそうです。なので、もし上限を超えて残業をした場合はサービス残業(タダ働き)になってしまうそうです。

 

近年では、運輸局でも、働き方改革やワークライフバランスが重視されています。

特に、2019年度に残業時間の上限(月45時間・年360時間)が定められたことから、さらに残業を減らす取り組みを進めています。

 

運輸局は転勤あるの?

運輸局には多くの出先機関(運輸支局や自動車検査登録事務所・海事事務所など)があるので、転勤は避けられません

職員は、2~3年に1回程度のペースで転勤を繰り返しています。

しかも、県をまたいだ広いエリアで転勤することもあるそうです。

県を超えた広いエリアでの転勤となると、マイホーム購入など生活基盤を定めるタイミングが難しくなります。

よって、運輸局の転勤事情は、他省庁と比べて待遇が悪い方だと言えます。

 

その他の運輸局の口コミ情報

  • 運輸局の仕事の特徴は関係する業界の多さです。トラック、バス、タクシー、鉄道、海運、航空貨物、倉庫、旅行、フェリーなどなど、さまざまな業界と関わることになります。
  • 仕事の内容も、関わる業界によって様々です。
  • ちょっと変わった仕事として、外国船舶の検査や海のハローワーク(船員職業安定窓口)などがあります。
  • 登録などの窓口では、時にはクレーマーの相手をしなければなりません。手続の複雑さや混雑することが原因で揉めることがよくあるそうです。
  • 最近では、運輸関連の各種業界の活性化のため、業界や他官庁とも連携して、活性化協議会を起ち上げたり、社会実験を行うなどの活動に力を入れており、単なる許認可官庁からの脱却を目指しています。

 

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まとめ

以上、国家公務員一般職(いわゆるノンキャリ)の人気官庁「運輸局」の職場実態を紹介しました。

現役やOBなど多くの関係者から個人的に聞いた生の声であり、これがたぶん運輸局の本当の姿でしょう。

転勤や残業、仕事内容など、運輸局の良い面も悪い面も紹介できたと思います。

運輸局を志望するかどうかは、これらの職場実態も合わせて検討して決めましょう。

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