資格試験、大学や高校受験などの受験生にとって、一番の敵は「自分の心理」です。
受験勉強は辛いので、受験生は、あせり、不安、やる気が出ないなどの負の心理にはまってしまい、受験勉強の効率を低下させてしまうからです。
こうした負の心理になってしまう原因や解決方法は、心理学が教えてくれます。
受験勉強とストレス
受験生は、いろいろなことを我慢し、思い通りにいかないことも多く、過度にストレスを溜めてしまいがちです。
そのため、イライラしたり、他人に当たったりしてしまうこともあるでしょう。
ストレスは、放っておくと、自律神経の失調をきたし、心身の健康を害することになってしまいます。
なので、受験勉強のストレスを過度に溜めこんでしまわないよう、自身で注意する必要があります。
そんな受験生のために、この記事では、受験勉強のストレス解消に役立つ心理効果を一つご紹介します。
「カタルシス効果」です。
カタルシス効果(心の浄化作用)
「カタルシス効果」は「心の浄化作用」とも言われます。
カタルシスは、もとはアリストテレスが書き著した演劇学の用語でしたが、フロイトが精神分析の世界で発展させたことから、心理療法の用語になりました。
現在では、精神分析にとどまらず、脳科学や心理学などさまざまな分野で心を浄化(カタルシス)する方法が確立されています。
カタルシスのメカニズム|代償行為
カタルシスは「代償行為」によって引き起こされます。
代償行為とは、自分の本当の欲求を満たすことができない場合に、似た行動をとることで欲求を満たすことです。
受験生のストレス解消におすすめな代償行為としては、以下のものがあります。
映画を見る
映画の登場人物に、自分の感情や思いを重ね合わせて観ることにより、共感したり、泣いたり、代弁してもらいます。
心に溜まったモヤモヤしたものが解き放たれ、心を浄化できます。
また、泣くことでもカタルシスを得ることができます。
涙にはストレス物質が含まれていることが明らかになっていますので、泣くことにより、ストレス物質が排出されて心を浄化できます。
自室でTVでもいいのですが、やはり、真っ暗な室内に大画面と大音響の映画館の方が、より感情移入することができ、カタルシス効果が大きくなると思います。
カラオケ
歌に自分の感情や思いを込めて解き放つことにより、カタルシスを得ることができます。
歌うと、心に溜まったモヤモヤしたものを歌詞に込めて吐き出すことができるので、心を浄化できます。
また、大きな声を出すことにより、大きな解放感を得ることができます。
悩み相談、愚痴
他人に自分の感情や思いを話すことにより、カタルシスを得ることができます。
話を聞いてもらうと、心に溜まったモヤモヤしたものを言葉にして吐き出すことができるので、心を浄化できます。
ここで大事なのは、誰に話すかです。モヤモヤした感情を正直に吐き出すことが大切なので、否定せずに共感してくれる聞き手を選びましょう。
ノートに書きだす
聞き手がいない場合は、自分の感情や考えをノートに書き出すことでもカタルシスを得ることができます。
また、書き出すことにより、今までわからなかった気づきがあることも多いです。
まとめ
この記事では、受験勉強のストレス解消に役立つ心理効果として「カタルシス効果」を紹介しました。
ストレスは、放っておくと、自律神経の失調をきたし、心身の健康を害することになってしまいます。
自分に合った代償行為で心を浄化し、受験勉強のストレスを過度にため込んでしまわないようにしてください。
あなたが資格取得を考えているなら、この記事が必ず役に立つと確信しています。
頑張りましょう。