資格試験、大学や高校受験などの受験生にとって、一番の敵は「自分の心理」です。
受験勉強は辛いので、受験生は、あせり・不安・やる気が出ないなどの負の心理にはまってしまい、受験勉強の効率を低下させてしまうからです。
こうした負の心理になってしまう原因や解決方法は、心理学が教えてくれます。
受験生がネガティブ思考にはまるループ
受験勉強が不調なとき、例えば、スケジュールどおり進んでいないときや、模擬テストの結果が悪かったときなど、
「自分には無理だ!」
「きっと合格できない!」
などとネガティブ思考にはまってしまい、未来の結果を悪く決めつけてしまうことはありませんか?
私はありました。
そんなときは、気持ちが落ち込み、モチベーションも下がってしまい、受験勉強の調子はますます悪くなっていきます。
受験生の心理にとっては、最悪のループです。
受験生のネガティブ思考~先読みの誤り~
なぜ受験生は、このようなネガティブ思考のループにはまってしまうのでしょう?
それは、人間は必ずしも合理的に行動できないからです。
このような心理は、心理学の「先読みの誤り」で説明できます。
先読みの誤り
「先読みの誤り」は、誇張的で非合理的な思考パターンである「認知の誤り」の1パターンです。
わかりやすく言えば、悪い未来に向かうと決めつけてしまうネガティブな思考のクセです。
先読みの誤りが及ぼす効果
未来のことなど誰にもわからないのに、勝手に悪いことが起こると決めつけて、落ち込んでいるのですから、何もいいことはありません。
冒頭の話でも、受験勉強の調子が悪いことから、「先読みの誤り」の思考パターンにはまってしまい、誰にもわからない未来の合否結果を、勝手に悪く決めつけているのです。
さらに悪いのは、「先読みの誤り」により、悪い未来を無意識に実現しようとする場合があるのです。
例えば、上司に怒られ続けた部下は、何も悪いことをしていなくても、いつも「また怒られる」と先読みしてしまいがちです。
すると、無意識に、本当に上司に怒られることをしてしまい、怒られることで悪い未来を実現してしまうことがあるのです。
先読みの誤りを克服する方法
「先読みの誤り」の思考パターンから逃れるには、どうすればいいのでしょう。
まずは、今自分の心理が「先読みの誤り」にはまっていると自覚することです。
この記事を読んだあなたは、今後、もし悪い未来が待っていると決めつけようとしたとき、
「これが先読みの誤りってやつか~。」
と自覚し、冷静になることができるでしょう。
自覚した上で、悪い未来を想像することを一旦やめましょう。
自分の意識を「未来」ではなく「今」に集中するのです。
「先読みの誤り」は、悪い未来が待っていると決めつけてしまうので、未来に集中してしまわないよう、今に集中するのです。
まとめ
受験生のネガティブ思考「先読みの誤り」とは、勝手に悪い未来が待っていると決めつけてしまう思考のクセであり、受験勉強が不調なときなどにはまってしまいがちです
そうならないためには、まずは自分の心理が「先読みの誤り」にはまっていると自覚することです。自覚すれば、冷静になることができます。
自覚した上で、自分の意識を「未来」ではなく「今」に集中するのです。
あなたが資格取得を考えているなら、この記事が必ず役に立つと確信しています。
頑張りましょう。