私は、FXを始めたばかり初心者の頃に、1トレードで50万円ほど大負けしたことがあります。
当時の私にとって、50万円というのは口座残高が半減するほどの大負けだったので、変な汗をかき心臓がバクバクしていたのを、よく覚えています。
今でこそベテラントレーダーぶっている私ですが、あの時は、自分に嫌気がさして、撤退しようか本気で考えました。
今回は、その大負けした時の話をします。
ちなみに、この大負けがきっかけで、私は自分に投資の才能がないことを悟り、シストレ(システムトレード)を始めました。
FXとの出会い
私がFXと出会ったのは、友人に教えてもらったのがきっかけです。
その頃、私は株式投資でなかなか勝てずにモヤモヤしていた時期でした。
その友人によると、FX=外国為替証拠金取引では、
- 平日昼間だけの株式市場と違い、24時間リアルタイムで取引できる。
- 高金利通貨を保有し続ければスワップポイント=金利が毎日もらえる。
- レバレッジを上げれば、少ない資金でもハイリターンが期待できる。
- 外貨預金や株の空売りなどと比べて、投資コストが激安。
などなど、こんな魅力的な投資はないとのこと。
私も同意し、すぐにFXに飛びついたのを覚えています。
当時の私のトレードスタイル
株で勝てなかった反省から、FXを始めるにあたり、私はまずネット検索や本を読むなどして予習しました。
幼稚なチャート分析っぽいこともして、以下のルールでトレードを始めました。
- トレード時間は、だいたい夜の9~10時ぐらいから12時ぐらいまで。
- パソコンの画面に、5分足チャートと、MACDとストキャスティクスのインジケーターを表示します。
- 買いサインは、MACDがマイナス位置でゴールデンクロスし、かつ、スロー・ストキャスティクスが15以下。
- 売りサインは、MACDがプラス位置でデッドクロスし、かつ、スロー・ストキャスティクスが85以上。
この手法は自分で考えたものではなく、有名トレーダーの本に書いてあったのをそのまま真似ただけです。
しかし、実際には、手法どおりにトレードできていませんでした。
エントリーは、サインが出るまで待てず、もうすぐサインが出る(と思う)タイミングですることが多かったです。
利益確定も、利益を早く確定したくて、サインが出る前にすることが多かったです。
一方、損切りは、負けを認めたくなくて、少しでも損失を小さくしたくて、サインが出た後もズルズルとポジションを抱え続けることが多かったです。
こんな感じで ”損大利小” なトレードをしていたものの、相場状況が良かったのか、2ヶ月ほどは大した損失を出していませんでした。
50万円の大負けで口座残高が半減
しかし、ついに決定的な大負けをします。
その日は、EUR/USDの5分足チャートを見ながら、いつものようにサインが出る前に上昇トレンドだと勝手に判断し、ロングポジションを構えました。
いつもと違ったのは、この日は、そろそろ大きく勝ちたいと考えていて、油断もあって、ポジション量をいつもの3倍にしていたことです。
しばらくは、「なかなか価格が動かないな~」と思いながらチャートを見ていました。
突然、いきなり急落したと思ったら、そのままどんどん価格が下がっていきました。
口座を見ると、含み損が一気に増えていきます。
チャートでは損切りのサインはとうに出ているのですが、「もう少し戻してから」と損切りをズルズル遅らせていました。
しかし、相場は一向に反転せず、価格は下がり続け、含み損が見たことのない金額にまで膨らんでいきました。
最終的に損切りしたときは、ヤケクソというかパニックというか、そんな心理状態でした。
結果、この1トレードで50万円負け、口座資金は半減しました。
大負けの原因分析~シストレのすすめ~
この大負けの原因はいくつもあります。
- 本の戦略を真似ただけで、自分ではチャートを見てそれっぽいパターンを2~3個見つけただけで納得していました。ろくな検証をしていませんでした。
- 自己資金でどれだけのリスクを負えるかなどのポジションサイジングをほとんど考えていませんでした。
- 自分で決めたサインに従ってトレードできず、自分を律することができませんでした。
- 余裕資金でのトレードであり、自分はどちらかと言えば慎重な方なので、冷静にトレードできると思っていましたが、予想外の動きにパニックになってしまいました。
などなど、枚挙にいとまがありません。
とにかく、この大負けで、私には投資のセンスはなく、自分の判断だけでは勝てないことを悟りました。
それでも、魅力的な投資であるFXを続けていきたい。
そこで、トレードにあたり、自分が間違った判断をするのなら、十分に検証したシステムに判断を任せることにしました。
MetaTrader4(MT4)を知り、その使い方を覚えました。
有名な手法やオリジナルの手法など数多くの手法をバックテストで検証するなど、戦略作りに試行錯誤を繰り返しました。
最近では、損失をある程度コントロールできるようになり、少しづつ利益を積み重ねることができていて、なんだか成功が見えてきた気がします。
まとめ
今回は、私がFX初心者の頃に大負けした時の話をしました。
この大負けがきっかけで、私は自分の判断だけでは勝てないことを悟り、シストレを始めました。
私と同じような失敗をした方やしそうな方は、実は多くいるんじゃないかと思っています。
あなたもそうではないですか?
もし、あなたもそうなら、私のようにシストレを始めてみませんか?
シストレは、合理的な戦略に従って黙々とトレードし続けるので、正しくやれば誰でもFXで成功できると思います。