最近、古いノートPC(富士通 LIFEBOOK P771/C)に限界を感じています。
MT4のEA開発のためにバックテストを繰り返しているのですが、すごい時間がかかる上に、モデリング品質がたびたび「90%」に届かなくなりました。
そういえば、Windowsの起動、ウェブ閲覧、iTunesの読み込みなどの普段使いでも遅くてイライラしています。
そんなことから、前回の記事で、ノートPCの買い替えを検討しましたが、当たり前ですが安い買い物ではありません。
そこで今回と次回の2回かけて、古いノートPCを高速化していきたいと思います。
次回の記事はコチラ👇
まず今回は、Windows10を64bit化します。
と言うのも、いろいろ調べてみたところ、今でもまだWindows10は32bit版から64bit版に無償アップグレードできるようなのです(2019年12月現在)。
富士通 LIFEBOOK P771/C
現在、私が使っているノートPCの仕様は、以下のとおりです。
- モデル:富士通 LIFEBOOK P771/C メーカーサイトへ
- CPU:Intel Core i5-2520M(第2世代)
- メモリ:DDR3 SDRAM 1GB → 6GB(増設済)
- 記憶媒体:SATA HDD160GB → HDD1TB(換装済)
- OS:Windows7(32bit)→ Windows10(32bit)(アップデート済)
発売は2011年と、もうかなり古いです。
これまで、メモリを増設し、ハードディスクを換装し、Windows10(32bit)にアップデートしてと、コツコツ改造しながら使ってきました。
32bitと64bitの違い
Windows10には、32bit版と64bit版があります。
64bit版は、64bitCPU(x64プロセッサ)を搭載したパソコンにしかインストールできませんが、今どき、ほとんどのPCが64bitCPUを搭載しています。
※64bitCPUかどうかは、「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」→「システム」で確認できます。
32bit版のOSを64bit版に変更すれば、さまざまなメリットがあります。
- 64bit版の方が一度に処理できる情報量が格段に多いため、処理速度が速くなる。
- メモリも、32bit版は3.2GBまでしか認識できないのに対し、64bit版は2TBまで認識できる。
- ストレージも、32bit版はCドライブ(Windowsをインストールするドライブ)の上限が2TBまでなのに対し、64bit版は上限がない。
逆にデメリットは、OSを一からクリーンインストールしなければならないので、手間や時間がかかるぐらいです。
これは、もう64bit版に変更するしかないでしょう。
ということで、以下、Windows10の64bit版にアップグレード作業をしていきます。
Windows10の64bit化アップデート作業
最初に、写真や音楽などの個人データを外付けHDDなどにバックアップしておきます。
OSをクリーンインストールするので、内臓ストレージの中身がすべて消えてしまいますから。
インストールメディアの作成
Microsoft公式サイトから「Windows10セットアップ用ツール」をダウンロードします。
ツールを起動させると、最初に「適用される通知とライセンス条項」の画面が出てきますので、「同意する」をクリックします。
「実行する操作を選んでください」の画面では、「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択して「次へ」をクリックします。
「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」の画面では、言語は「日本語」、エディションは「Windows 10」、アーキテクチャは「64ビット(x64)」選択して「次へ」をクリックします。
「使用するメディアを選んでください」の画面では、「USBフラッシュドライブ」を選択し「次へ」をクリックします。
指定したUSBメディアに「Windows10セットアップデータ」をダウンロードし終わったらツールを終了します。
64bit版Windows10のクリーンインストール
USBストレージを挿入してWindowsを再起動します。
Windows10のセットアップ画面が開いたら、あとは画面の指示どおりに進めていきます。
ここでは、以下の点に注意しましょう。
- Windows10のセットアップ画面が開かない場合は、BIOS設定画面で、USBメディアの起動順位をHDDより上位に変更する。
- インストールするOSのエディション(HomeまたはProfessional)は、元のOSのエディションと同じにする。
- ライセンス認証画面でプロダクトキーの入力を求められたら、「プロダクトキーがありません」をクリックする。
- 「インストールの種類を選んでください」の画面では「カスタム」を選択する。
- インストールの場所は、Windows10 が入っているドライブ(Cドライブが入っている場所)を選択する。
これでインストール完了です。
インプレッション
まず、動作が明らかに軽快になりました。
まー、64bit化の恩恵だけではなく、クリーンストールによりシステムが軽くなった恩恵もあるのでしょう。
あと驚いたのは、プリンタドライバなどの後付けデバイスを除けば、すべてのハードウェアを勝手に認識し正常に動作したことです。
新たにデバイスごとにドライバをインストールする必要がないので、これはありがたかったです。
最後に、本当に64bit化できたのか確認してみましょう。
「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」の中の「システム」をクリックします。
画像のように「64ビットオペレーティング システム」になっていればOKです。
まとめ
今回は、古いノートPCのWindows10を64bit化してみました。
多少の時間と手間はかかりますが、パソコンをタダでパワーアップできるのですから、やらない手はありません。
もし、あなたの使っているパソコンが32bit版Windows10なら、ぜひチャレンジしてみましょう♪