マンション管理士の取扱説明書|なる方法、将来性、求人、業務内容、他資格へステップアップ

 

「マンション管理士」に興味がある方、受験勉強中の方、合格したが資格をどう生かそうか悩んでいる方などなど、そんなあなたに必ず役立つマンション管理士情報を集めてみました。

 

マンション管理士とは

マンション管理士は、平成13年8月1日施行の「マンション管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)」で定められた新しい国家資格です。

 

マンション管理士は、マンションの管理組合が抱えるさまざまな課題に対して、専門的な知識や経験に基づいて、助言、指導その他の支援を行います。

 

よく似た資格に「管理業務主任者」がありますが、こちらはマンションの管理会社側の専門職であり、住民側の管理組合のコンサルタントである「マンション管理士」とは立ち位置が異なります。

 

マンション管理士になる方法

マンション管理士試験に合格し、マンション管理センター(大臣指定登録機関)に登録することにより、マンション管理士の名称を用いて業務を行うことができます(名称独占資格)。

 

試験は毎年1回(通常11月の最終日曜日)行われ、合格発表は1月にあります。

試験の難易度については、合格率は低い(約7~9%)ですが、宅建試験や管理業務主任者試験より少し難しい程度にすぎず、それほど難しい試験ではありません。私の経験上、十分に独学で短期攻略できます。

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なお、マンション管理士には、5年ごとに登録講習機関が実施する法定講習を受講する義務があります。

ただし、すぐにマンション管理士の名称を用いて業務を行わない場合は、受講しなくても大丈夫です。資格を失ったりしないので安心してください。受講案内が毎年郵送されてくるだけです。

 

マンション管理士の将来性

今やマンションの居住者数は10人に1人を超え、マンション管理士は、今後ますます社会のニーズが高まると見込まれていることから、将来、人気資格になるといわれています

  • 築30年を超える老朽マンションが平成29年末時点で約185万戸もあり、さらに今後10年で倍増すると見込まれています。マンションの老朽化対策が大きな課題となっています。
  • 阪神大震災前の旧耐震基準で建設されたマンションが約104万戸(マンション全体の約16%)もあり、その多くが耐震診断の未実施、耐震改修工事の未実施の状態であり、大きな課題となっています。
  • 居住者の高齢化や管理組合活動への無関心化により、管理組合の維持や運営が難しくなってきています。
  • 集合所有形態であるマンションには、戸建て住宅とは異なるさまざまな問題があります。古いマンションの空室問題が年々深刻化していることから、マンションの適切な維持管理をいかに確保するかが大きな課題となっています。

このように、マンションの適切な管理を行うことは、日本全体が直面している重要な課題です。

管理組合のアドバイザーとして、マンション管理の専門家であるマンション管理士に対する社会のニーズはますます大きくなってきています。

 

求人状況

現時点(平成30年)で、マンション管理士として独立開業している事務所の求人情報はなかなか見つかりません。

マンション管理士は新しい国家資格であり、まだまだ世の中の認知度は低いようです。

 

マンション管理士の求人の多くは、不動産管理会社、建設・不動産業界の不動産管理部門に関係するものです。

これらの会社では、マンションの管理組合に対し、管理組合の核ともいうべき理事会や総会の運営補助、各種課題への取り組み補助などを行っており、専門的な知識や経験を持つマンション管理士を社内に必要としています。

会社によっては、マンション管理士資格の保有者に資格手当を支給しているケースもあります

 

具体的な業務内容例

〇 一般的な不動産管理会社での業務内容例

  • 管理組合に向けた管理受託営業
  • 管理組合の立ち上げ(理事選出、管理規約の作成など)
  • 管理組合の運営サポート(総会・理事会の運営、議事録の作成、生活改善や建物維持修繕の提案など)

 

〇 自治体によるマンション管理士の活用例

  • 多くの自治体では「マンション管理アドバイザー派遣事業」を行っており、マンション管理士が自治体の要請を受けて管理組合を訪問し、管理運営に関する助言・指導等を行っています。
  • 多くの自治体では「マンション管理セミナー」を開催しており、管理組合の役員や区分所有者等に対し、マンション管理士が講演や管理に関する相談会などを行っています。

 

他資格へステップアップ

マンション管理士は、多くの資格と高い関連性を持っているので、資格を組み合わせて取得することにより業務拡大が望めます。

特に、マンション管理士で学習した知識を生かした以下のようなステップアップがおすすめです。

宅建士・管理業務主任者とのダブル・トリプルライセンス

「宅地建物取引士・マンション管理士・管理業務主任者」の3資格は、毎年多くの受験生が集まる不動産関連の人気資格です。

実は、これら3資格の試験には共通する部分が多くあります。

特に、多くの出題科目が重なっていることから、マンション管理士の試験勉強をすれば、同時に管理業務主任者と宅建士の試験勉強もしていることになるのです。

効率よく勉強すれば、わずか半年でトリプルライセンス取得も十分に可能です。

見事達成すれば、同じ分野の資格を複数所有している者は希少ですので、就職活動、転職活動その他社内外で、その分野のスペシャリストであるとアピールできます。

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不動産鑑定士にステップアップ

「不動産鑑定士」は、不動産の適正な価格を判断できる唯一の国家資格であり、不動産系資格の最高峰です。

数ある難関資格の中でも、不動産鑑定士は、司法試験、公認会計士とともに「国家三大資格」と呼ばれるステータスの高い資格です。

不動産鑑定士の魅力の一つとして、定期的に地価公示などの公的機関からの仕事があります。好不況に左右されない安定性があります。

難関資格の不動産鑑定士ですが、実は、マンション管理士試験で学習した知識は、不動産鑑定士の試験科目「短答式試験(行政法規)」と「民法」の学習において大きなアドバンテージになるので、マンション管理士の試験勉強をすれば、同時に不動産鑑定士の試験勉強もしていることになるのです。

したがって、他の受験生よりも断然有利な位置から受験勉強をスタートできます。

今が狙い目!不動産鑑定士の超効率的な勉強法
私自身の反省点を踏まえた不動産鑑定士試験の「超!効率的な攻略法」を紹介します。とことん無駄を省き、やるべきことしかやりません。私は、専門学校を利用して、3年かけて合格しましたが、3年はかかりすぎたと反省しています。どうか、無駄に時間やコストをかけた間違った勉強法をしないでください。

 

まとめ

今後の日本社会にとって、マンションの適切な管理を行うことは大きな課題になってきています。

そのため、国は、平成13年8月1日にマンション管理適正化法を施行し、マンション管理士制度と管理業務主任者制度を発足させました。

新しい国家資格であるマンション管理士は、まだまだ世の中の認知度は低いですが、管理組合のアドバイザーとして、今後ますます社会のニーズが高まると見込まれており、人気資格になるといわれています。

 

また、他資格へステップアップすることも可能です。

多くの資格と関連性が高いマンション管理士ですが、特に、試験の出題科目の多くが重なる宅建士、管理業務主任者、不動産鑑定士は、他の受験生よりも断然有利な位置から受験勉強をスタートできます。

 

マンション管理士は、就職活動や転職活動の武器として、社内でのキャリアアップや資格手当目的で、さらには将来の独立開業や他資格へのステップアップを目指して、取得する価値のある資格であると言えます。

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